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  • [Article 149]MVNO回線(格安SIM回線)はMNPには使えない?

    新規の電話回線を安く購入するために新規一括0円の機種を購入し、将来MNP用に利用することは出来ますが、MVNOと呼ばれる格安サービス回線を利用したい場合は注意が必要です。

    MVNOとはb-mobile, JIImioなどといったサービスが有名な「格安SIM」を提供する事業の総称です。月額1000円以下でスマートフォンのパケット通信が出来る回線などもあり人気ですが、この格安SIMのために発行される電話番号ではMNPすることが出来ない場合があります。

    実際には電話番号をそのままにしてキャリアを移動すること自体はできるケースもありますが、いわゆる「MNP特典」は受けられないショップがほとんどです。MNPに利用できるのは「SMS対応の音声回線」を提供する一部サービスのみで、MVNOからのMNP転入不可とする店舗もあるのでご注意下さい。
    (MNP転出できるかどうかは各MVNOおよび転入契約したいショップにお問い合わせ下さい)

     

    安く新しい電話を持つ方法として「新規一括0円の通常回線」と「MVNOの格安回線」を比べる場合は、このMNPに利用できるか否かという決定的な違いがあることを理解しておいて下さい。1年後・2年後まで回線を維持し、将来安く最新機種に乗り換えたいと考えているのならば通常回線を選ぶべきです。

    MVNOのメリットは多くのサービスで圧倒的な維持費の安さでデータ通信が行えること、契約・キャリア・期間に縛りが無いことなどです。使い方を工夫すれば便利ですが、万能なわけではありませんので契約前には注意が必要です。

     



     



  • [Article 125]新規一括0円とソフトバンクプリモバイル MNP弾としてどちらがお得?

    現在の携帯電話購入ではMNP(ナンバーポータビリティ)を利用してスマートフォン・携帯電話をすると大きな割引を受けることができるため、まず始めに希望のキャリア以外で新しく回線を作り、一定期間後にMNP転出(ポートアウト,POとも呼ばれます)をする手法が流行っています。

    新規回線を安く作る方法として、当サイトで紹介しているような「新規一括0円で買える機種」を狙う方法と、ソフトバンクのプリペイド携帯「プリモバイル」を使う方法が人気です。

    今回はどちらがMNP用回線としてオトクなのか、どういう違いがあるのかという検証をしてみます。
    (利用するデータ・料金は2014年3月時点のものです。実際の厳密なサービス価格とは異なる可能性がありますので、ご了承下さい)

     

    <新規一括回線は2年、プリモバイルは1年でMNP弾化(満期)する>

    購入条件にもよりますが、多くの新規一括0円案件では契約時に俗に言う「2年縛り」を前提に契約させられることが多いため、違約金を掛けずにMNP転出するためには2年間待たなければなりません(転出が2年出来ないというわけではありません)。

    一方、ソフトバンクのプリモバイルは購入(開通)後に1年間が経過すると違約金無しで転出が可能になります。

    通常回線の場合は違約金を支払ってでも転出するメリットがある場合もあるため一概には言えませんが、回線の回転効率はプリモバイルの方が上と言えます。

     

    <通話料は断然通常回線のほうが安い>

    通話料金の割引プランに加入しないプリモバイルは、通話料金単価は割高です。ソフトバンク同士で比べると、以下のように違いがあります(5%消費税で計算)。

    • 通常回線: 21円/30秒(ホワイトプラン加入) ⇒1分あたり42円
    • プリモバイル: 9円/6秒                ⇒1分あたり90円

    回線を維持している間、通話を一定以上利用したい場合はプリモバイルでは高額な通話料金をチャージしなければならなくなる可能性がありますので注意が必要です。ソフトバンク同士の無料通話もプリモバイルには適用されません。

    メール・パケット通信も通常回線のほうが安くなっています。日常的に回線を利用したい場合は、プリモバイルは不向きです。

     

    <満期MNP転出まで総維持費はプラン次第>

    プリモバイルの場合、満期(1年)間の最低総維持費は購入時の価格そのものになります。最安値の740SCならば6279円、これが全てです。追加チャージをしなければ、これ以外には全くお金は掛かりません。

    通常回線の場合、本体は「一括0円」であっても、ここに別途契約事務手数料(通常3150円)が掛かります。また、契約した内容次第で維持費はかわり、最低でユニバーサル料金月額3円だけで保持できる場合もあります。2年間ずっと3円で持てればプリモバイルの6279円よりも安いですが、月々の割引サポートがどれだけ効くか、通話プラン・パケットプランなどに入らなくて良いのか、がポイントになります。
    回線を保持したいだけならば、月額130円を超えるようであれば、プリモバイルの方が総額維持費は安くなります。

     

    <契約できる回線数には限度がある>

    個人で契約できる携帯電話回線数にはキャリアの定めた上限があります。たとえば、ドコモやau・ソフトバンクの通常音声回線は「1名義あたり5回線まで」とされています。プリモバイルは「1名義あたり2回線まで」という設定もあり、通常はこの数を超えて回線を同時に持つことは出来ません。複数回線をたくさん維持したいなら、料金に関わらずそれぞれのキャリアで安い回線を作っておくのがポイントです。

     

    <プリモバイルはソフトバンク・ディズニーモバイルへMNPできない>

    プリモバイルはソフトバンクの回線を利用するため、本家ソフトバンクと、ソフトバンク回線を利用しているディズニーモバイルへのMNPには使えません(Disney Mobile on docomo機種へはMNPできます)。また、ソフトバンク傘下のイーモバイル・ウィルコムへのMNPが割引対象外となることもあり、注意が必要です。MNP転出先として明確な狙いがある場合、対象以外のキャリアを選ばなくてはなりません。

     

    <MNP転出手数料はどちらも同じ>

    MNP転出手数料(MNP予約番号の発行手数料)は2000円(税抜き)で全キャリアで統一されており、通常回線もプリモバイルも差がありません。

    *ただし、プリモバイルは購入の翌々月までに転出する場合に限り、5000円の手数料となりますので注意が必要です。

     

    <プリモバイルは有効期限切れがある>

    通常の携帯電話なら手続きを行わなければ料金はずっと口座やクレジットカードから引き落とされ、自動的に契約が続行されます。しかし、プリモバイルの場合はチャージの有効期間終了後、360日が経過すると自動的に回線契約が終了します。

    MNPにプリモバイルを利用する予定で購入しても、契約期間の終了日時に間に合わなかったりすると初期費用と1年間の待った時間が無駄になってしまう可能性があるため、計画的に利用しなければなりません。

     

    このように、新規回線とプリモバイルはどちらも格安でMNP弾化することが出来ますが、それぞれに違いがあります。これらの違いをよく理解したうえで、どちらが自分の使い方・予定にあっているか選んでみてください。

     

    プリモバイルの契約について、詳細はソフトバンク公式ページを参照してください。

     

     



  • [Article 98]ソフトバンクプリモバイル MNP弾利用の注意点

    ソフトバンクモバイルが提供するプリペイド(前払い)式携帯電話・スマートフォン(プリスマ)のMNP利用に関する注意点を解説します。

    ソフトバンクのプリモバイル回線は、通常の携帯電話のようにMNP(ナンバーポータビリティ)によるキャリア乗り換えに利用できます。プリモバイルは購入・維持費用が非常に安いため、MNP契約のときに得られるキャッシュバック・割引特典が購入コストを上回るため、新しいスマートフォンを将来購入する予定があるなら、是非MNP用の回線(MNP弾)として用意しておきたいものです。

     

    しかし、このプリモバイルは特定の条件下でMNPに使えばお得ですが、短期間で解約をした場合と、利用期間の終了に注意する必要があります。

    2014年3月時点の規約では以下のように違約金・手数料が定められています(ここで示す価格はすべて税抜きです)。

    ソフトバンクプリペイドサービスをご契約から1年以内に解約(MNPによる解約を含む)した場合、契約解除料が必要となります。
    2013年9月27日以前にお申し込みのお客さま:契約解除料9,500円
    2013年9月28日以降にお申し込みのお客さま:契約解除料19,800円

    プリモバイルの利用期間は追加チャージをしなければ、購入後60日のチャージ有効期間+360日の合計420日間となります。つまり、1年以上~1年2ヶ月以内の間にMNP転出をしなければお得になりません。MNP転出の事務手数料も新規加入翌々月までは5000円と通常の倍以上の費用が掛かってしまいます。

    利用期間を過ぎてしまうと自動的に解約されてしまうため、MNPに利用することが出来なくなります(自動解約の場合は違約金はありません)。

     

    また、ソフトバンクのプリモバイル回線は1名義あたり2回線までしか契約することは出来ません。よくMNPのセールで「3台同時契約」での割り引き案件がありますが、複数台でのMNPに使いたい場合は通常・他キャリア、家族回線との組み合わせの活用をオススメします。

    正しく使えば携帯電話の購入費用を格段に安くすることに使えるプリモバイルですが、利用規約・方法をしっかりと学んでから利用してみてください。

     

     *違約金・ルールは適時変更されることがありますので、最新情報をソフトバンクの公式サイトでお確かめ下さい。